自由思想を唱え始めたのは、イギリスではアンソニー・コリンズ()、フランスではフランソワ・マリー・ヴォルテール()である。 この思想はドイツの啓蒙思想家によって受け継がれる。 ロックの影響を受け「神秘でないキリスト教ロックの政治思想 >'=IV(倫理学教室) (昭和52年4月28日受理) Iはじめに ロックは、1690年に出版された『統治に関する二論文』(TwoTreatisesofGovernment)に おいて、理性と聖書とに照らして、人間の基本的権利を擁護する社会体制を理論的に基礎付けよ うとした。1ロ ックの就学前のイギリスの社会情勢 1642年に国王チャールズ1世 の挙兵によって内乱が起き、1646年に議会派の勝利によって騒 乱は一応終息した。騒乱発生時の議会派思想家は、かれらの権利主張を伝統や慣習、つまり伝
17世紀末 18世紀のフランス啓蒙思想 山と哲学